2013/11/25.Mon

5日間の空白

思いがけず突然、平素の生活からは考えられない清潔、快適な環境で過ごした。
完全に管理された空調、仕事もしなくてよいし、食事だって許可が出れば提供される。

5日ぶりに現実の日常に戻ったら、落葉中だった木がほぼ裸になっていて、ご近所のほうれん草は育っていた。
何故かうちのほうれん草はもう冬の休眠に入っている。
ほうれん草RIMG0141
友人から「なめこの原木だよ。やるから持ってけ。」と言われ、裏に置いていたほだ木から、3年めにして大きなしいたけが発生していた。
しいたけRIMG0138
なめこじゃないし。

先週の金曜日、昼を過ぎた頃、その異変が起こった。背中が痛い。
程なく、お腹が痛い。
いや、丈夫なこの身体、しばらく待てば治る。
治らない。
それどころか、段々痛みがひどくなる。
ついに堪え切れず、近くの病院に転がり込んだ。
ゆったりとした診察を受け、CTの画像を診ながら医者は
「ああ、皮下脂肪厚過ぎますね。減量しないと。」と痛みで朦朧となりつつある患者にとどめの一撃を。
そして、
「紹介状を書きましたから、このまますぐ○○病院に行って下さい。タクシー、いや救急車を呼びましょう。」
生まれて初めての救急車を経験したが、その頃から記憶がとぎれとぎれになる。
総合病院では、レントゲンを撮られ、再度CTを撮られ、次々といろんな人に問診を受ける。
「タバコは吸いますか?」
「いいえ。」
「お酒は飲みますか?」
「ちょっと。」
「1日1~2合ぐらいですね。」
「いや、そんなには‥。」
交替。
「タバコは吸いますか?」
「いいえ。」
「お酒は飲みますか?」
「ちょっと。」
「1日1~2合ぐらいですね。」
「いや、そんなには‥。」
交替。
リピート。
まだら記憶の中でも3回は繰り返した。
そしてなんたらの同意書も3枚はサインした。
こういう状況で
「私は○○の神を信じているので、拒否します。」
と言える宗教の人は、とってもエライ。

その後、有無を言わさず(もしかしたら同意書にサインしていたかも。)鼻から胃に達するチューブを挿入される。
うぐぐぐ、おえおえ。
そして痛み止めの注射。
(これを最初に打って欲しかった。)
隣でご家族への説明をしているのが聞こえる。
「腸閉そくの可能性が高いですね。最悪の場合は死に至ります。」

そのまま鼻からチューブ、腕に点滴チューブ、絶食絶飲、絶対安静(トイレのみ可)の生活に突入した。
が、翌朝にはもうどこも痛くないし、身体は普通に動くし。
ただ、チューブと絶食絶飲と安静なのだ。
4日目にしてようやく鼻のチューブが抜かれ、重湯定食を食し(メニューは重湯、具なし味噌汁、リンゴジュース、牛乳。:ズーッ、ズーッ、ズーッ、ズーッでご馳走様。)、5日目の昼過ぎ全粥段階で退院した。
清潔、快適な環境とも決別。

さて、原因であるが、アニー(業界ではそう呼ぶらしい。正式名アニサキス。)にやられたようだ。
少し前にイカの塩辛を作って食べた。
鮭を丸のまま買ってきて、スモークサーモンを作り食べた。
イカのお刺身を食べた。
疑惑の候補者が多過ぎる。
海関係者である三女(とその同僚)によると、彼(彼女?)は20℃以下で24時間冷凍すれば活動できないらしい。
「家庭用冷蔵庫では温度が高すぎるから。」
え?そう言われたって、スモークサーモンを廃棄する訳にはいきません。
「越喜来診療所は詳しいみたいよ。」
さすがですね。

担当の医者も言っていた。
「新鮮なほどアニサキスも元気なので危険度は高くなります。」
「よくかんで食べれば大丈夫です。私は消化器医なんで、あたる訳にいかないので、よく噛んで食べます。」
なーるほどね。

どうぞくれぐれもアニーを食さないよう気をつけましょう。
ボヤキ | Comments(6) | Trackback(0)
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